生きる気力を与えてくれた友達

 自分の限界が見えてしまい、これから先どうしていいのか悩むことが多い拙者。日々のやる気なんてゼロを限界突破し、むしろマイナス。職場に行くのは筋トレをするため、そのついでに仕事をしているという状態。自分で事業を行おうにも副業禁止でバレればクビ。バレなければOKなのですがリスクが大き過ぎる。そもそも何かやろうと思っても独立までの能力は無く、副業であれば多少稼げる程度なので妻が動けるようになったら妻名義で何かしようかなと思っているところ。

 そんな無気力な状態である拙者、どうしても気になる人がいたのです。同じ高校の二歳下、バイトも同じところでデリバリーをしていた後輩。彼とは奇妙な縁があり、中学校の頃に家族で何度も行ったことのある飲食店のオーナーの息子さんだったと後に知ることになりました。世の中広いようで狭いのです。アドレス消去に迷いのない拙者が、唯一、当時彼が使用していた携帯電話やPHSの番号を消さずにいるほど気になる存在。

 もう会わなくなって二十数年経つかもしれません。彼の父のお店は残念にもビルの解体のため閉店、彼もその店で働いていたのでその後どうしていたのかも分かりませんでした。ただ、住んでいるところは知っていたので訪ねてみようかと思うもオートロックのマンション。侵入できるけど部屋番号も知らないし最悪捕まるなと思い断念。お店の方はというとネットで調べるも経営されてなさそう。でも気になるので拙者は頑張るのです。

 フェイスブックなんて拙者から一番遠い存在のSNS、そこで彼を発見することができました。彼の名前を漢字で入力すると汚いオッサンが多数。しかしローマ字で入力すると昔のままの彼がそこにいるわけです。更新は数年前に止まっていたのですが、これしか連絡を取る手段がないと思い友達申請。でも気になることが。

お住まいの地域:California

マジか、まじなのか。ライナーとアルベルトのカミングアウトよりも衝撃を受ける。でも外国の人と写真撮ってるし、街並みも外国。本当に海外に行ってラーメン屋やってんのかと疑問に思いその日は就寝。


 次の日。いつも通り筋トレ、そのついでに仕事。何も考えず昼頃にスマホを見ると彼からメッセージ。人からメッセージ貰えて泣きそうになってるってどうなんでしょ?それぐらい拙者にとっては嬉しかったんですよ。

 返信すると「メッセンジャーで通話できるので話しましょう!」と。オジサン、スマホはよく分からないけど彼曰く「メッセンジャーの機能で通話できるんで。電話のマークあるはずですから。」と言われましてもね。フェイスブックに書かれていることが正しかったら彼はアメリカ、拙者は日本ですよ。昔の海外からのニュース映像見るとかなり遅延していたじゃないですか。会話になるような代物なのか不安、でも考えてみたらオンラインゲームもそんなに遅延しないから大丈夫なのか?と思っていると電話。

 今までで一番楽しい昼休み。近況報告、過去の話、趣味のバイクの話など。話をするとバイトを一緒にしていた頃の彼ではなく、アメリカで戦ってる男といった感じ。拙者なんて足元にも及ばない人になってまして。時間も忘れて30分もいろいろ話しましたし、今後も連絡を取り合える手段ができました。


 拙者の家族へ報告。妻は彼について少し知っていますが、娘にとっては衝撃。

リーナ「人間が大嫌いなお父さんが自分から連絡取ってるってどういうこと?大丈夫?病気?お父さんにも普通な部分があるってこと?ちょっと安心したかも。」

妻「だって仙台の先輩だって自分から新橋に飲みに行くぐらいよ?自分が気に入ってる人とそれ以外の人の扱いが人間のソレではないだけで・・・。」

拙者が人として当たり前な部分を持ち合わせていることに安心してもらえたのか、けなされているのか訳の分からない発言がこれ以降も続くわけです。拙者に言わせれば誰彼構わず仲良くしようとして空気読み過ぎて疲れる方が異常だって思ってるんです。拙者の人生、世界の中心が拙者で何が悪い。嫌いな人間とうまく付き合わなくて何が悪い。大切な人間だけ幸せでいてくれればいいっての。

 そんな彼の頑張っている報告を聞いて拙者は考えを改めたわけですよ。人と話して気持ちが切り替わるなんて人生初かもしれません。親の言葉より妻の励ましより心に刺さるものがりました。これを機に前向きに、心が折れそうになっても踏ん張れる気がします。友に感謝!そしてコロナが終息したらアメリカに行きたいなと思うのです。

 やはり人間でいる以上、誰かに助けられて生きてるんだなと実感いたしました。

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