出生前診断(NIPTについて)

拙者は医師ではありません。しかし妻が実際に体験したこと、医師から聞いたことをまとめておこうと思います。学術的なことは専門的なページで見ていただくとして、これからNIPTや羊水検査を受ける方の参考になれば幸いです。男目線なので妊婦の方の参考になるか分かりませんが・・・

出生前診断、我が家はNIPTか羊水検査かで迷いました。迷った理由は

NIPTと羊水検査

に記載してありますが、今一度詳細を書こうと思います。


なぜ出生前診断を受けようかと思ったかというと出産時年齢が43歳だから、この一言に尽きます。年齢が上がれば上がるほどダウン症の確立が上がるというのは常識。しかし21トリソミーのダウン症だけではなく、13トリソミーのパトウ症候群と18トリソミーのエドワーズ症候群も産まれてきてしまう染色体異常なのでNIPTで調べることになります。モノソミーやほかのトリソミーは流産もしくは産まれてきても直ぐに死んでしまうらしいので調べる必要性が薄いとのこと。

妻と拙者がなぜNIPTと羊水検査で悩んだかというと、時期的に羊水検査しか受けられないと思ったのに受診した病院でNIPTの検査を許可してくれたからです。これには法律が大きく関わってきていて、

① 堕胎が許されるのは日本では22週未満であること。

② NIPTで陽性だったとしても羊水検査をしてからでないと堕胎は出来ない。

という2点。この22週未満というところを基準にして逆算していきます。堕胎に3~4日、羊水検査の結果が出るまでに2週間、NIPTの検査結果が出るまでに2週間、各々の結果が出たからと言って即日検査ができないので結果から次の検査まで数日、これをすべて足し上げた結果受診した病院では14週未満という基準を設けていました。

妻が病院の予約を入れられたのが14週と1日。たった二日と言えば二日ですがされど二日。リミットを超えてしまっているのでNIPTではなく羊水検査を受けようということで病院に行くと臨機応変に対応してくれる先生が多数。NIPTの受診をしても22週未満までに全てが完了できるということで突然選択肢が増えてしまいました。羊水検査のつもりで行ったのにNIPTの検査許可が下りたことで心が揺れまくり。心が揺れた原因は、

・NIPTの精度は100%ではないし13、18、21トリソミーの検査のみ。羊水検査なら100%分かり、23番染色体まで全て分かる。転座も判定可。

・NIPTは腕から採血のみ。羊水はお腹に針を刺すから1/300程度流産の危険性あり。

・費用は羊水150,000円、NIPT200,000円程度。しかしNIPTで陽性判定の場合羊水検査を受けることとなるが、その検査込みで200,000円となっている。更に羊水検査代を支払う必要なし。

100%ではない検査結果と引き換えに流産の危険性をゼロにするか、羊水検査の流産率1/300と引き換えに精度100%を求めるか。結果はご存じのとおり妻への体の負担と胎児を守らないといけないのでNIPTを選択しました。異常の無い子だったのに羊水検査を受けたから流産したなんてことになったらそれこそ意味がありません。

ここまでは綺麗事ばかり、NIPTの検査を受けるという感情を無視した事務的な流れについて書きましたが、妻と拙者の気持ちの面はどうだったのか、ということにも触れておきます。

妻の気持ちを代弁。

NIPTや羊水検査を受けるということは、陽性ならその子は不要だということ。陽性ならその胎児の命を絶つということを夫婦で決め医者に相談し検査しているのです。検査を受けること自体、倫理的に受け付けないという方もいることでしょう。そんな考え方があって然りだと思います。ですのでリアルでは検査を受けたことについて誰にも言いません。娘にもどういう検査をしたかまでは話していませんし話せません。それぐらい人間的に見てどうかと思われる検査が出生前診断なのではないかと感じました。

男性と女性の違いについて。女性は自分のお腹の中に胎児がいて共に数週間を過ごしてきており、ツワリに苦しんだり便秘や貧血を乗り越えるために結構な期間を我慢した方もいるでしょう。それに対して男性はお腹が大きくなる姿や気分が悪い妻の姿を見る程度。家事を手伝ったりすることがあっても実際に苦しんでいるのは女性。それだけに出生前診断を受けた後、検査結果を聞くまでは不安になる女性が多数いると聞きました。実際に検査結果を聞いた時の反応、妻は泣き、拙者はホッとしただけということに表れていると思います。しかし妻はこうも言っていました。

「NIPTの検査結果が出るまでは正直不安な部分もあった。でもNIPTを受けないでこれから先の妊娠期間をずっと不安に過ごすよりは受診したことで自分の気持ちの整理と覚悟ができた。受けて良かったと思う。」ですって。

拙者の検査前、検査後の心境の変化について。

拙者は外道ですから参考になるか分かりません。検査を受けてもらったのはダウン症の子はいらないという単純な理由。出生前診断を受診する人の大半はこの気持ちで受けているのですが、これを言える人間はなかなかいないのでは?拙者は素直なんです。

拙者の人生が狂う、家族の人生も狂う、一番被害を受けるのは拙者と妻が死んだ後の娘。親の負債を子供に押し付けるなんてできないですから手を汚すなら法的に許される今のうち。「ダウン症の子でも産まれてきてくれて良かった。」なんて偽善的なことは言えません。拙者なら「なんで産まれてきやがったんだ・・・本当に最悪。」としか思えないでしょう。ダウン症の子を育てる楽しさなんてあると思えませんし知りたいとも思いません。健常であっても子供を育てるのって大変なのに。

しかしNIPT検査で陽性にも関わらず産んでしまう人がいるんです。妻が検査を受ける前はNIPTを受けておいて陽性なのに堕胎しないってアホなのかと思いましたが、今では一定の理解はしています。一緒に数週間生活してきた胎児を簡単に堕胎できず葛藤した末に出産してしまうという方がいてもおかしくないなと。分かりますが拙者の子供がダウン症とか絶対に嫌です。理解することと拙者が実行するということについては別。NIPTを受けるなら覚悟をもって受けるべきです。

拙者が兼業主夫となったのは妻のパニック障害がきっかけ。パニック障害が発症して家族の形がかなり変わってしまいましたが、完治してから凄い勢いでいろいろなものを取り戻してきました。それがまた壊されると思ったら不安にもなります。

これから出生前診断を受ける方へ。

受けた方が良いとか悪いとかは人のことなので言えません。しかし40歳を超えてくると1/40よりも高い確率でダウン症の子が産まれてきます。ポジティブに考えれば39/40で問題なしとも言えますけど1/40って結構な確率です。出産年齢も上がってきておりダウン症の人も増えているとか。

・夫婦の意思が統一されている。

・金銭的に許される。

・ダウン症の子がいる将来よりもいない未来の方が明るいと思える。

この条件に当てはまる高齢出産予定者なら受けた方が無難かなと思います。少なくとも拙者夫婦は受けて良かった。陰性だから安心できたということではなく、もしこれが陽性だったならこれから先の異常な生活が始まります。その芽を摘むことができるのですから200,000円は安いです。しかし遺伝子異常なんて出生時異常の25%しか無く、ほかの75%は染色体以外の理由で胎児に異常が発生するわけですから祈るしかありません。

それに受診するつもりなら早めに決断して医師と相談してください。我が家のように時間が無い中、難しい選択をしないといけないことになりますのでパートナーとしっかり話をしておくことが大事です。

血液の採取だけで検査できるって、本当にすごい時代になりましたね。

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